押し引き■攻守の切り替え■~メルマガ第9号より


☆9.押し引き~攻守の切り替え
1.押し引きとは何か?
2.押し引きのバランス
3.おすすめ本とおすすめサイト



1.押し引きとは何か?
押し引きとは、勝負するか、オリるかを判断すること。
守備についてかいた前々号のメルマガで、「あなたが毎回アガれるわけではない」というマインドをご紹介しました。
基本的に麻雀は一番点棒を集めた人が勝ちですよね。
点棒は基本的にアガらなければ増えません。
ですからみなアガリを目指します。
しかし、全員がアガリを目指すわけですから、あなたが毎回アガれるわけではありません。
むしろ他の人がアガることの方が多いですよね。
そしてもう一つ重要なマインド
振込みは1人で点棒を支払うが、ツモられた場合は全員が点棒を支払う
というマインドもご紹介しました。
振込みは、振った相手だけでなく、他の2人とも点差が広がるのです。
振込みを減らすことは、麻雀で勝つことにつながります。
ですから、あなたはどこかで守備を考えなければならない。
攻めるか守るかを決める。
その判断が「押し引き」です。
麻雀が強くなるためには、押し引きはとても大事なのです。
押しが強すぎても駄目。
引きすぎても駄目。
押し引きのバランスが良い者が強者なのです。
そして、前回ご紹介した「マインド」と「メンタル」が「押し引き」に大きな影響を与えるのです。



2.押し引きのバランス
「勝利の方程式」における6つの力においての最重要項目が「マインド」と「メンタル」です。
そして次に重要なのがこの「押し引き」であるといっても過言ではありません。
「メンタル」は「マインド」によってバランスがとれています。
そして「押し引き」は「メンタル」によってバランスが取れているのです。

理不尽な結果が起こって点棒が減ったとしても、頭に血が上ってはいけません。
熱くなることによって、取りかえそうという気持ちが強くなり、普段のあなたより「押し」が強くなってしまいます。
これではすでにあなたの「押し引きバランス」が崩れてしまっています。
押し引きには正解の型はありません。
個人個人で押し引きの度合いは違うのです。
Aさんはこの局面では「押し」ますが、全く同じ局面でBさんは「引く」のです。
それでもAさんとBさんの雀力に差はありません。
両者とも強者と呼べる実力を持っています。
攻撃型、守備型というのは押し引きの違いから分類されているのです。
攻撃型にも強い人はいるし、守備型にも強い人はいるじゃないですか?
ですから、押し引きに正解は無いんですよ。
とはいえ、押しが強すぎても、引きすぎても麻雀は勝てません。
押し引きに正解はありませんが、間違いはあります。
強者の押し引きバランスの枠に入れるかどうかが、勝つために必要なのです。
図1:押し引きバランス
押し引きバランス.JPG 参考:「麻雀荘メンバー語録



強者は独自の押し引きのシステムを持っていて、それに基づいて攻めるか守るかを判断しています。
ほとんどの方は無意識にシステムを持っています。
あなたも心当たりありませんか?
「ピンフのみはリーチする」
「トップ目ならばカンはしない」
これらはまさに押し引きのシステムですね。
強くなるためには、あなたも押し引きのシステムを作らなければならないのです。
そしてシステムを作ることにより、メンタルを安定させるのです。
それが、押し引きのバランスを保つことにつながります。




3.おすすめ本とおすすめサイト
押し引きに関して書かれた本は皆無といってよいでしょう。
いや、むしろほとんどの本に書いてあるのです。
しかしそれは著者独自の押し引きシステムが書かれているのです。
そして先ほどもいいましたが、その判断は人によって全く違いますし、正解なんてものはありません。
ですから、あなたはいろいろな本を読んでみて、あなたにあった押し引きのシステムを取り入れるのが良いでしょう。
「この人はこういう局面で押すんだな」
「この人はここから引くのかぁ」
いろいろな考えを取り入れて、あなたに合ったもの、あなたが納得いくものだけを使えばいいでしょう。
以前にも言いましたよね。
全てを鵜呑みにするな、と。
それらの押し引きシステムを、あなたなりにうまく組み合わせて出来たものが、あなたオリジナルの押し引きシステムです。
できあがったオリジナルのシステムを実践していくことにより、さらに優秀なシステムに昇華させてゆくのです。
実践→検証→修正→実践→・・・
これの繰り返しです。
あなたもさっそくシステム作りにチャレンジしてみてください。



・おすすめ本
麻雀王2 最強の押し引き法則
私は押し引きに特化した本として期待して読んだのですが、誤植がとても多くちょっと雑な作りがとても残念です。
まあ500円という値段からしてこんなもんかと(笑)
それでもいいこともたくさん書いてありますから読んで損は無いでしょう。
やはり一場面だけ切り取って押し引きを考えるのは難しいですね。
最低でも一局単位で検証しなければ意味がないと思います。
私、その問題を打開するべく、あるプロジェクトを考えていますのでお待ちください。
といってもまだ企画段階ですが。
このプロジェクトこそ、私が以前からやりたかったものなんですね。
でも今ちょっと身動きが取れないんですよね(笑)
もうちょっとしたら発表できますかね。
もっとも企画倒れで封印されるかも知れませんけどね(笑)
それでも絶対にあなたのお役に立てるようなプロジェクトですから、楽しみにしていただきたいと思います。
・おすすめサイト
前回のメルマガでもご紹介した
麻雀荘メンバー語録version2.0」(「麻雀荘メンバー語録」)

実録麻雀エッセイ集
をおすすめします。
前回ご紹介してから、この二つのサイトに行ってみましたか?
とてもいいことが書かれているサイトですから絶対に読んでくださいね。
押し引きについて詳しく書かれています。

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    雀荘検索「麻雀王国」やニュースサイト「麻雀ウォッチ」で麻雀界の情報を発信しています。こちらはtarooの個人ブログで、麻雀業界についてあれこれ書いています。
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