☆16.裏ドラや一発の考え方
前回、前々回とリーチのメリット・デメリットについて書きました。
今回はそれに関係する「一発」と「裏ドラ」について書いていきたいと思います。
「一発」と「裏ドラ」はリーチをかけてアガッた人だけが得る権利があります。
リーチのメリットの一つですね。
よく相手に対して
「ホントお前は一発が多いなぁ」
とか
「ホント裏ドラが良くのるよなぁ」
と愚痴を言う人っていますよね。
相手はなぜ一発や裏ドラが多いんだと思いますか?
それはそれだけリーチをたくさんかけているから。
リーチ率が高いからです。
別に持って生まれた運が違うとかそんなんじゃありません。
ただ、リーチをかける回数が多いから、その分一発や裏ドラの回数が多いのです。
もちろん一発や裏ドラはアガらなければ権利がありません。
ですから、何でもかんでもリーチをかければいいってもんじゃないです。
強者は裏ドラもよく乗りますし、一発も多いです。
それはリーチ率が高く、アガりやすいリーチをかけているからです。
「待ちが広い」「場に安い色」「山にいる」「誰も使えない」などなど、いい待ちでリーチをかけているからこそ一発でアガれるのです。
そしてリーチ成功率が高いからこそ、裏ドラもたくさん乗るのです。
「全然裏ドラが乗らないなぁ」
「全然一発でアガれないなぁ」
なんて言っているあなた。
無意味なダマテンが多すぎやしませんか?
リーチをかけなければ、権利さえ得られないんですよ。
そしてそのリーチは待ちが悪すぎやしませんか?
そんな待ちで一発でアガろうなんて虫が良すぎますよ。
アガらないと裏ドラの権利は得られないのですよ。
私は常に「一発でツモり、裏ドラを乗せる」つもりでリーチをかけています。
「ピンフのみはリーチかダマか?」
っていう質問は良くあります。
私は基本的にリーチをかけるのですが、この手をピンフのみだとは思っていません。
最低でも「メンピンツモ裏」「メンピン一発ツモ」の1300-2600のつもりでリーチをかけています。
もしくは「メンピン一発ツモ裏裏」の3000-6000です(笑)
「思考は現実化する」のです。
思い込むことってとても大事なんですよ。
「きっと裏ドラ乗らないだろうなぁ」
なんて思ってる人がほんとに裏ドラ乗ると思いますか?
もちろんオーラスの条件戦では
「もし裏ドラが乗らなかったら」
ということも考えています。
例えば、
「もしこれで裏ドラが乗らなかったらアガラス(アガッても4着)」
という条件であればアガらない場合があります。
まぁ場況にもよるのですが、
「出アガリでは裏1条件でラス回避」
「ツモれば必ずラス回避」
であれば、ロン牌が出てもアガらずにツモ専(ツモ限定)です。
いくら裏ドラのせるつもりでリーチをかけていても、必ず乗るわけではありません。
(所詮裏ドラの乗る確率は3割なのです)
偶然に頼らずに確実性を求めるのも大事なのです。
最高のケースと最悪のケースをバランスよく考えましょう。
ただ基本的には前向きに考えたほうがいいでしょう。
「思考は現実化する」(ナポレオン・ヒル)
大事な大事なマインドです。
☆15.調子に乗るな!リーチのデメリット
前回のメルマガでは「リーチのメリット」について書きました。
今回は「リーチのデメリット」について書きます。
一般的に考えられているデメリットとしては、
・自分の手牌を固定する
・ダマテンだと出る牌が止まる
・1000点払う
・テンパイを相手に知らせることにより相手に対応される
でしょうか?
一番大事なのはやはり「自分の手牌を固定する」ことです。
リーチをかけた瞬間、あなたはどんなに素晴らしい手がわりの牌を引いても、取り替えることが出来ないのです。
リーチをかけた瞬間、あなたは他の3人から同時に追っかけリーチがかかり、危険牌を引いてもオリルことができないのです。
ダントツトップ目だからといって調子に乗ってリーチをかけると・・・
よくある光景ですね。
そして同じく大事なのですが、多くの人が重要視していないのが「1000点払う」ということ。
オーラス、あなたは1000点払うことにより、相手に逆転されてしまった記憶はありませんか?
2着以下にいる人は、「リーチ棒でないかなぁ」なんて考えていることが多いのです。
ましてや、トップ目からリーチ棒が出れば2000点も差が縮まるのですから!
1000点払うリーチは簡単するくせに、必死で3副露して1000点をアガリに行くのをみるとなんだかなぁと思います。
もちろん、それ以上の価値をもつ1000点のアガリもありますし、1000点を払う価値のあるリーチのみの手もありますけどね。
多くの人が、「テンパッたから」リーチをしているのです。
何も考えずにリーチをかけているのです。
リーチは投資なのです。
1000点も投資しているのですからそれ以上のリターン(見返り)が求められるとき、リーチをかけましょう。
あなたのその投資先は間違っていませんか?
本当に1000点払うだけの価値のある手牌なのですか?
ちなみに私の○○の株は・・・(笑)
「リーチは1000点も払う投資である」
大事なマインドです。
「相手に対応される」というデメリットは「相手に注目される」ということです。
あなた以上に注目を受けている人がいる場合、リーチをかけないほうが良い場合があります。
ドラポンをしている人の現物でテンパイした。
ピンズとマンズのホンイツをしている人がいるとき、ソーズでテンパイした。
などなど。
このような状況でリーチをかけると、あなたに注目が集まってしまい、とたんにアガリにくくなります。
(もちろん点数欲しさにリーチかけるのは問題ない)
あえて注目を受けるためのリーチ、というのもあります。
つまり、リーチをかけたほうがでやすい。
引っかけ待ちなどですね。
ですから、注目を受けることがデメリットばかりであるとはいえません。
しかし、「テンパイを相手に知らせる」ということ。
これは思った以上にデメリットの場合があります。
極端な例を出すと、国士無双。
あなたは明らかに国士無双の捨て牌で、場に3枚出ている東待ちになりました。
あなたがダマテンならば、相手も
「国士はわかっているけど、まだテンパっていないかもしれない」
と思い、自分の手牌優先で切る可能性はあります。
しかしリーチには切れないでしょう。
リーチはテンパイ宣言なのですから。
この例は極端ですが、このようなケースはたくさんあります。
リーチをかけることは、確実なテンパイ宣言です。
状況を良く考えてリーチをかけてくださいね。
2回にわたって、リーチのメリットとデメリットについて書きました。
リーチはめちゃめちゃ大事です。
一つのリーチ判断が勝負を左右することなどしょっちゅうあります。
最初はとにかくリーチをたくさんかけることをおすすめします。
リーチ率の高さが勝率の高さに比例すると考えてもいいくらいでしょう。
今回はリーチのデメリットを書きました。
しかし、最初はリーチのデメリットばかりを考えて欲しくはないのです。
デメリットのことは忘れて、とにかくたくさんリーチをかけてください。
ダマで満貫だからリーチをかけない
ピンフのみだからリーチをかけない
待ちが悪いからリーチをかけない
ホンイツだから(待ちがバレバレだから)リーチをかけない
そんなことはお構いなしにリーチをかけまくってください。
相手に嫌われるくらい(笑)
リーチがいかに強いか、リーチのメリットをたくさん感じてください。
そしてリーチをたくさんかけている内に、デメリットがわかってくると思います。
どのようなケースでリーチをかけないほうが良いのか?
リーチのタイミングは体で覚えてくださいね。