数字的根拠で説得力は増す




日本シリーズで巨人を下し初優勝した東北楽天ゴールデンイーグルス。
短期間で結果を出したことには様々な要因があるのですが、球団社長の立花陽三さんの話が大変参考になります。

※記事はパリーグ優勝直後のものです。

球界に参入した2005年、レギュラーシーズンを制したソフトバンク <9984> に51.5ゲーム差をつけられ“史上最弱”とも言われた楽天イーグルスが、今季、悲願のリーグ初優勝を果たした。過去にAクラス入りしたのは野村克也監督に率いられた2009年の1度のみだったチームが、なぜ、8年という短期間で栄冠を勝ち取ることができたのだろうか。 開幕22連勝を飾ったエースの田中将大、超大物メジャーリーガーとして鳴り物入りで来日したアンドリュー・ジョーンズ、若手の成長を見事に引き出した星野仙一監督がチームを牽引した“表の顔”とするなら、影で尽力したのが球団社長の立花陽三だ。

昨年8月、楽天 <4755> グループの三木谷浩史会長に誘われ、メリルリンチ日本証券執行役員から転身。慶応大学を卒業して以来、ソロモン・ブラザーズ、ゴールドマン・サックス、メリルリンチで輝かしいキャリアを歩んできた元外資系証券マンは、球界でも見事な手腕を発揮していく。 立花がまず行ったのは、チームを徹底的に分析することだった。成蹊高校時代にラグビーの高校日本代表、慶応大学でもスタンドオフとして活躍したが、野球に関しては素人だ。そこで求めたのが、誰もが納得できる数字的根拠だった。

 「マネーボールではないが、数字的なアプローチのほうがわかりやすいし、ロジカルだと思う。他球団と比べてうちはどこが強いのか、弱いのか。それらを数字的に判断して、『じゃあ、ここを強くしよう』とアプローチした

出典:楽天優勝の立役者は、42歳の元外資金融マン チームを変えた、新社長の「巧みな戦略」と「熱き思い」 | 野球界に見る 凡才がトップに登り詰める方法 – 東洋経済オンライン


麻雀でもそうですが、どんなに素晴らしい戦略・戦術であっても、その根拠が感覚というものでは相手を説得するのはなかなか難しいです。
また、自分の雀力を分析するにしても、判断基準がつねに感覚では、欠点となる部分の修正が難しいのでは無いかと思います。
数字的な判断であれば、仮にその戦術で成果が出なかったとしても、またそのデータを元に改善していくことができるので、決して無駄にはなりません。


プロ野球では数字(統計データ)に基づいたプレイヤーの評価が注目されているようですね。
野球においてデータを統計学的見地から客観的に分析し、選手の評価や戦略を考える分析手法をセイバーメトリクスといいます。

たとえば今期のメジャーリーグでは上原浩治選手の活躍が光りました。
その上原選手が紹介されるときに必ずついてくるのが、奪三振を与四球で割るK/BB(SO/BB)という指標や、被安打数と与四球数(与死球数は含まない)を投球回数で割った数値で、1イニングあたり何人の走者を出したかを表すWHIPといった指標です。

日本では耳慣れない数値ですが、この数値がメジャートップクラスだということで上原選手の評価が非常に高くなっています。

メジャーリーグでは、セイバーメトリクスに基づく指標 (OPS、WHIP、RF: アウト寄与率、P/IP、 GB/FB、K/BB、K/9、BB/9、DER: 守備効率、など) を公式記録に使用している。
出典:Wikipedia「セイバーメトリクス

まず昨シーズンの記録なのだが、K/BB比率(四球を分母、三振数を分子にして計算した比率)14.33は近代野球が始まったとされる1900年以降でもメジャー歴代3位に、さらにWHIP(1イニング辺りの平均被安打+与四球数)の0.64でも歴代4位にそれぞれランクしている。
出典:Number Web「中継ぎ投手・上原浩治が絶好調!数字が証明するMLB屈指の凄さとは?

セイバーメトリクスについてはこちらの記事がわかりやすかったです。
セイバーメトリクス入門~アメリカ生まれの野球数理学


日本でおなじみの打率や防御率だけでは選手の評価はわからないということですね。

これは麻雀でいえば、トップ率や連帯率、アガリ率や放銃率のようなものです。
アガリ率が高いというだけでは素晴らしい選手かどうかはわかりません。
もしかしたら流局時聴牌率や和了素点が重要なのかもしれません。
勝つためにはどの指標が重要なのかは数多くのプレイヤーのデータを分析する必要がありますが、こういった数字を元にした方がファンも選手の評価をしやすいと思います。

現状ではリアル麻雀ではネットのように細かいデータを取得することは難しいですが、まずは取得・開示可能なところからやってみたいところではあります。
こういったデータが公開されていけば、勝つということ以外にも「アガリ打点最強!」とか「役満確率No.1」といった風に選手も個性を発揮しやすいのでは無いでしょうか!?

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“数字的根拠で説得力は増す” への2件のフィードバック

  1. 1001 より:

    今年のファイターズ武田久投手の成績は非セイバーで防御率とWHIPが反比例しています。
    毎回ハラハラものですが31セーブは抑え投手としての役割は十分に果たしています。

    今年の武田久投手の成績を麻雀で例えるなら半荘で1回の満貫和了に対して5回の1000点放銃でトップを取ると言うような荒業を何度も行っていると例えるくらい可笑しな数字です。


    極端な例をあげましたが基本に防御率、勝利数、登板回数等の指標があります。また概ねセイバーメトリクスは選手をポジティブ評価する際に使われる指標です。

    天鳳に置ける基本の指標(順位率や和了率)の他に、細部にわたるポジティブ指標(鳴かせ率、放銃回数に対してのトップ率等)があれば楽しいですよね。

    • taroo より:

      詳細なコメントありがとうございます!セイバーメトリクスやそれ周辺の考え方はかなり深いようですねぇ。合わせて野球の楽しみ方も色々あることがわかりました!もうちょっと勉強してみます。

      麻雀もネットではかなり細かいデータは取れますが、あとはこれをどのように活用していくかが課題ですね。

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